皆さん、こんにちは。 最近は寒い日が続くので肌着を長袖に替えました。 アビコセレモアの新保です。 今回のお話しはお葬式の種類についてです。 その中でも「火葬式」についてお話しさせていただきます。 この名前、初めて聞いた方もいらっしゃるかと思いますが、最近都心部を中心に増えて来ているお葬式の形になります。直葬(ちょくそう)とも言われます。
では火葬式、どんなお式かと言いますと、 通夜や告別式などの宗教儀式を行わないで、当日火葬場に行き火葬のみを執り行う お式となります。宗教者に来ていただき火葬炉の前で御経をあげていただくこともできます。
よく密葬も同じだと思っている方もいらっしゃいますが、 厳密に言うと、密葬は親しい方のみでお葬式を行い、後日一般の参列者向けに本葬行うことが前提となります。密葬と本葬、これでセットです。よく有名人の方のお葬式とかで多いですね。 なので、密葬で行うと周りの人に伝えた場合、後日本葬をおこなうのかな。と勘違いしてしまう方もいらっしゃるので伝え方には注意が必要です。
このお式のメリットは何といっても費用が安いこと。 火葬のみですので式場を使用するお葬式に比べ、葬儀費用は大分安くなります。 もう一つのメリットが、拘束時間が少ないこと。 火葬場に集合してから2時間程度で解散となりますので 2日間に渡って行う一般的なお葬式と比べ、拘束時間は短くなります。
お葬式を簡略化させた火葬式、費用などのメリットがありますが、 デメリットもありますので注意が必要です。 デメリットとしては、 まず、お別れの時間が短いこと。火葬場でのお別れになりますので、お別れの時間は5分~10分程度となります。このようにゆっくりお別れをすることができないので、見送った実感がわかないという方もいらっしゃいます。またその場で副葬品など入れることができない火葬場をありますので、事前の確認が必要となります。
次にお寺の檀家になっている場合も注意が必要です。 通夜葬儀の宗教儀式を行いませんので、火葬式を行うことを認めていない お寺も多いです。黙って行った場合は納骨させてもらえないというトラブルにもなりかねませんので注意が必要です。
また、通夜葬儀を行いませんので、火葬式の場合は近しい親族数名などの場合が多いです。 ですので、会葬に来られなかったご友人や近所の方などが後からご自宅に弔問に訪れ、その対応に追われるという話はよく聞きます。 そして火葬式は比較的新しい葬儀の形ですので、従来の葬儀の宗教や形式などを重んじる御親族からはなぜお葬式を行わないのかと非難される場合もあります。こういったトラブルを避けるためにはできるだけ事前に経緯や理由を伝え、火葬式についての理解を求めることが必要です。
以上が火葬式のおはなしになりますが、 単に費用が安いからといって選んでしまっては後悔する場合があります。 きちんとメリット、デメリットを把握した上で、 故人のご希望、交友関係、お寺との付き合いなどを家族で話し合いながら決めていく事が大切かと思います。 話し合いの中で気になる事や不安な事も出てくるかと思います。 そんな時はいつでも大丈夫ですので、お気軽に相談していただければと思います。
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