今回は火葬式についてご説明させて頂きます。
「葬儀費用をできるだけ抑えたい」、「最低限必要な葬儀ができたらいい」と考える方が昨今多くなってきていると思います。 そういう方には「火葬のみ」の葬儀があっているかも知れません。
今回は、火葬のみの葬儀を選ぶ際に気をつけるべき点をご紹介します。
□火葬のみの葬儀のメリット
火葬のみの葬儀では、お通夜や葬式、告別式は行わず、最低限の「火葬」だけを行う形式の葬儀です。
ご臨終、遺体の搬送(自宅もしくは葬儀社の安置室)、納棺、出棺、火葬、収骨という流れで葬儀が行われます。
ごく限られた家族や親しい人など少人数で行うことができるので、参列者を限定し、葬儀のわずらわしさを避け、喪主の精神的・肉体的な負担を軽減できます。
また、お通夜や告別式などを行わないため、費用をかなり抑えることができます。およそ20万円ほどで葬儀を行うことができます。
最近は、お寺との関係や、親族との結びつきが薄れているため、身内だけでささやかに行いたいと思う人が増えてきました。 また、身寄りがなく、参列する人がいないという方、経済的に一般的な葬儀行えないという方が、この葬儀を選ばれています。
主に都心などで希望する人が増えてきています。
□気をつけておきたい点
良い点だけではなく、やはりいくつか気をつけるべき点があります。
火葬のみの場合、一般的な葬儀とは違います。そのため、親族と考え方が違うことでトラブルになることがあります。事前に話して理解を得ておく必要があります。また、参列したいという方への配慮も必要です。
葬儀後、弔問にいらっしゃる方が多くて後悔することのないように、事前に近所の方や親しい方の意見を聞いたりすると良いでしょう。 費用を抑えて葬儀を行うため、満足のいく葬儀にならない場合があります。
葬儀社によって対応も様々です。 「安いから仕方がない」と納得できるものではありません。 亡くなった方との最後に過ごす時間ですので、後悔のない葬儀をするためにもじっくりと考える必要があります。
また、お付き合いのお寺さんがいらっしゃる場合、 火葬式は認めておらず納骨の際などにトラブルになる可能性もあるので注意が必要です。 お付き合いのあるお寺さんがいる場合は必ず確認をするようにしましょう。
□他に費用がかかる場合も
少ない費用で葬儀を行えますが、葬儀社が提供するのは最低限儀式で必要なことのみの場合があり、お花や故人様のお整えなど別途費用がかかることもあります。
また、読経料や戒名料などのお布施も用意する必要があります。見積もりの際にきちっと話をつけておきましょう。
火葬のみの葬儀は、身内で費用を抑えてささやかにできる葬儀です。 ですがその分、家族葬や一日葬に比べ故人様とゆっくりとお別れをする時間は限られてしまいます。 お決めになる際には、亡くなった方との最後の時間で後悔することのないように、参列者や親族、葬儀社の対応など、一般的な葬儀とは異なる配慮が必要です。
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